こころのケアー

心の病気には、心身症・神経症・うつ病・解離性障害・統合失調症・ボーダライン等があるが、佐藤気功センター では心身症・神経症・うつ病の受療者に対応しています。しかし、佐藤式気功の効果には個人差があり、すべてに効果的というわけではありません。自覚症状の強弱によっても個人差があります。

◆薬物療法・心理療法・気功療法の連携

現在心の病気の対応としましては、医師の診断を受け、薬物療法と心理療法を受けながら仕事をしている方、休職しているが復職を強く望んでいる方を中心に気功療法を行っています。尚、2008年2月中旬からは薬物療法・心理療法・気功療法による統合医療の実施に伴い、佐藤式気功をマスターされた精神科医・臨床心理士またはカウンセラーを紹介しています。現在、安定した統合失調症の患者さんに関しては、ぶどうの木クリニックの種倉直道先生の診断を受け、先生の紹介であれば気功療法を受療することができます。

●精神科医 ぶどうの木クリニック 種倉直道先生

◆ 心の病気がなぜ起きるのか

「カリフォル ニア大学ロサンゼルス校のケンジャナ・サクシーナ博士たちのチームは、強迫性障害 の脳をポジトロンCT(PET)と呼ばれる分析装置で研究している。この装置は被験者の血液の中に、ごく微量の放射線同位元素で、印をつけた物質を注入し、その物質の動 きを追うことで、脳のどの部分が活発に働いているかを見ることができる。

サクシー ナ博士たちは、不安を感じているときの患者の脳のある部分が、ふつうの人に比べて 強く興奮していることに気づいた。それは、前頭葉の底にあたる部分、前頭葉眼窩面 と脳の深部にある尾状核、視床を結ぶ回路だ。何が不安をかき立てられるものごとが 起きたり、緊張が強いられる状況に置かれたときに興奮し、私たちの脳に警報を発する部分だと考えられる。

ふつうの場合、この神経系の興奮がある程度続くと、次第にその興奮が静まるようになっている。そのときに、重要な働きを果たす神経伝達物質 の1つがセロトニンなのだ。セロトニンが標的である神経細胞のレセプターに結合 し、その神経細胞内部のサイクリックAMPの産生を抑制することで、神経細胞の興奮 を抑さえ、この神経系の興奮を静めていくと考えられる。つまりセロトニンシステム は、脳の安定化装置として働いているのである。
 これは、あくまでも仮説だが、強迫 性障害の患者の場合、この脳の警報装置に関わる働きをする神経系で、セロトニンのレセプターの感度が低下しているのではないかと考えられる。レセプターの機能が低 下していれば、いくらセロトニンが放出されても神経系の興奮はなかなか静まらな い」(NHKスペシャル 驚異の小宇宙・人体Ⅲ遺伝子・DNA 秘められたパワーを発揮せ よー精神の設計図―より抜粋 )
 このように心の病気に対する脳の研究は始まったばかりである。日本の場合は、人権の問題もあって精神の研究は遅れていると聞く。さて、神経症やうつ病と言われた患者さんに話を聞いてみると中丹田タイプが多 い。

◆ ストレスに弱い中丹田タイプ

中丹田タイプは、体力がないこと。ストレスに弱いことである。一方、真面目で争いは好まない人で、やさしくて、いたわりの心をもち、自分のことより相手のことを気遣ったりする人である。精神的に我慢することもあり、慢性的なストレスがたまった後、病気に拘 りすぎて自分を追いこんだり追いつめたり心を閉ざしてしまう側面がある。

このような状態で来る受療者に対して、 気の重心をみると「胸」以上に上がっていることが多い。特に、拡大気(中丹田)のパワーが極端に低下しているときに顕著に現れる。実際の現場では次のような手順で気功を行っている。

温かいモード(10分)→涼しいモード(10分)→温かいモード(10分)…

順に行っていくと、最初は下半身が温かく、上半身が少し涼しく感じる。そのあとは、上半身が涼しくなり下半身が穏やかな温かさになり、次第に頭寒足熱感覚を体感しながら深くリラックスしてくる。

神経症は、動悸・呼吸困難・胸痛・発汗・ふるえや身ぶるい・吐き 気・めまいなどから不安に襲われたり、危険でもないのに激しい恐怖感を抱いたりする。一方、うつ病は、意欲が低下して、やろうと思っても行動できない。気分が暗く 落ち込み、自分を責めるようになる。このような自覚症状が、温かさや涼しさ、深いリラックス状態になることにより徐々に解放されるのである。