週刊ポスト「ニューウェーブ気功最前線報告」

2000-2-25

受け手の感受性は気功を左右するか?
受け手によって変化する遠隔療法 正確に受け手を選ぶ「気」

2000年2月25日掲載

神奈川県厚木市のマンション経営者、伊藤敦子さん(65)は佐藤さんとは数年来のつきあい。伊藤さんは自宅に親戚や隣近所の人や友達を招いて、多い場合は6人もの受け手に佐藤さんに遠隔発気してもらっている。「受け手によって気の感じ方や効果に違いがあることは、自然と分かってきました。感性、体質、集中力に左右されるようです」という伊藤さんにタイプ別に分けていただく。

  1. 気功の知識や経験者から、気の効果のことを知って、自分も絶対に効果があると思い 込むタイプ。
  2. なんとしても治したいという強い意志があるタイプ。(ストレスを受けやすい伊藤さん自身はこの タイプ )
  3. 効くはずがないと思っ ているタイプは、効果が遅い。 あるいはほとんど効かない。
    「遠隔療法の気の感じ方も敏感な人、鈍感な人に分けられ ますね」と伊藤さんはいう。
  1. 遠隔発気に「あっ、今始まり ました」「今、終わりましたね」と即座に感応するタイプ。
  2. 「なんとなく気がきたような感じがします」「なんとなく終わったようですね」とボ ンヤリ感応するタイプ。(伊藤さんはBタイプ)
  3. ほとんど何も感じないタイ プ。

このAからCまでを比較すると、「感じやすい人の方が効果も強いようです。劇的に変わる場合がありますね」。 ただし「ウチの息子のように”なにも変わらないよ”という人でも、ストレスから解放されて顔に赤みがさして明るくなり、声がイキイキしてくることがあります。本人が分からなくても、はたから見ていると効果が見えます」

2のタイプはCの人でも、 効果は強いという。
当初、佐藤さんは電話療法だった。 だが30分も気を送 るので、北海道などからの電話料金は高額になる。
「受け手支払いとはいえ、もったいない。”これから送ります。ベッドにリラックスした姿勢で受けて下さい”と声をかけて電話を切り、遠隔療法に切り替える。同じことですから」。

気を発する気功師と受け手の間のツボの電気伝導率や血流などの相関関係を計測した結果、佐藤さんには同時に多数の受け手に気を送る能力があるという、電気通信大学やソニー生命情報研究所による実験報告がある。

さて、伊藤さんは家族が受けた遠隔療法の主な臨床例をメモして筆者に送ってくれたが、筆者が特に関心をもったのは伊藤さんの長女、真理さんのケース だ。伊藤さんは「35歳の高齢で初産の娘が難産したケースは劇的でした。娘はバレエを習っていたので、筋肉が固くなっているから難産になりやすいそうですね。でも陣痛促進剤は赤ちゃんにダメージが強いので使いたくなかった」という。

ここで、伊藤さんのメモの一部を公開させていただく。
平成9年9月17日、午後10時から陣痛が始まった。翌朝、陣痛が起きても産道が開かず、病院側は産道が開かないと処置できない、と診察をしてくれなかった。午前11時に病室へ佐藤先生から最初の気を送ってもらった。しかし陣痛は次から次へと起きるが、産道は開かず、娘は苦しさのあまり半狂乱状態であった。目に余って、もう一度午後2時に送ってもらった。その直後、あれほど苦しんでいた娘が急に静かになり、寝息を立てて眠り始めた。その間、20分ほど。付き添いの私も、食事をして一休みした。

その後、また、陣痛が始まり2時間半後に無事出産。予測より2時間早かった。
「あの20分の静けさがなければ本人も、高齢の私も疲れ切って、どんなに苦しんだことか。娘はその後は楽に出産しました。感謝の気持ちでいっぱいです」

筆者のインタビューに対して、伊藤さんが最後にさりげなくメモに付け加えた言葉が、興味深い。
「娘と同じ病室にやはり難産で、陣痛に苦しんでいる女性がいました。その女性はウチの娘よりもずっと若いのに、 かなり遅れて出産しましたね」

つまり、同じ部屋に同じ症状の女性が2人いたのに佐藤さんの遠隔発気は送るべき相手を正確に選んでいたのだ。
「気は心・意識を持ったエネルギーである」と東海大学・ 佐々木茂美元教授が定義している。納得、なっとく。

「遠隔療法よりも対面式のほうが手法も多様に使えるし、 効果は強いと思う。でも、先生のパワーは年々強くなっているから、受け手の私たちには同じですよ」と伊藤さんは結んだ。