体外離脱

SATOメソッド(佐藤式気功)では、その特性から安全リラックスした状態での体外離脱が可能です。

脳内現象説と現実体験説

体外離脱には、2つの解釈があります。基本的には死後の世界を現実に体験したのだとする現実体験説と脳内に生まれたイメージにすぎないとする脳内現象説です。どの角度から見ても、どちらが正しいと一方的にはなかなか決められません。文化的影響の問題にしてもそうだったのか、解釈の仕方ひとつで、どちらの説も成り立ち得ます。しかしもし本当にそうなら、現実体験説が有利という論点がひとつあったのです。

それは、体外離脱によって普通では知り得ない情報を知ったというケースです。これまでに出てきた例を幾つかあげてみると、ルーカネン・キルデがラップランドで体外離脱して4キロ離れたヘルシンキの実家で母親や花模様のドレスを縫っているところを見たり、姉が男友達とデートしているところを見たりしたという例があります。またバーバラ・ハリスがサークルペットで失禁したとき、看護婦がそれを洗いもしないで、ただ乾燥機の中に放り込んだだけですませてしまったのを体外離脱中に見たという例などです。

「臨死』なき体外離脱

一方、立花隆氏は「臨死」なき体験についても述べられています。以下は北海道旭川市のK・Kさん(男性・36歳)のケースです。

「小学校5年生のときでした。私はただベットにゴロツとしているだけで、怪我をしていたのか、病気をしていたということはありません。死にかかっていたわけではないから臨死体験するはずがないのに体験しました。
その状況をいいますと、気づいたときは、自分の部屋の上の方にいて、自分を見下ろしていました。なぜ、自分がそこにいてベッドの上に寝ている自分を見ているのかわけがわかりませんでした。それから自分はどんどん上にあがっていきました。途中で止まってまた下を見ました。それからまた、部屋の中に戻って、上のほうから自分の体を見ていました。どうすれば自分の体に戻れるんだろうと考えましたが、いろいろやってみましたが戻れません。
最後に頭の中で強く「戻ろう」と念じると、すっと戻っていました。戻ったあとも、夢から覚めたようではなく、意識はずっと連続していました。」
(臨死体験 立花隆 文藝春秋より抜粋)

体験内容はほとんど臨死体験そのままです。しかしこの例の場合、生命の危機には全くさらされていなかったのです。こういう体験もあるとなると、臨死体験というのはそもそも何なのだろうと根本的疑問がわいてきます。

SATOメソッド(佐藤式気功)では、多くの人達が安全に体外離脱を経験しています

さて、SATOメソッド(佐藤式気功)は、臨死なき体験に属しますが、気功によって臨死体験に似た体験をするユニークな例もあります。気功も臨死体験と同じように未だ現代科学で解明されていない未科学に属しますが、催眠と混同されるケースが多いようです。しかし、一方では脳波測定により一部催眠との違いを明らかにした例も報告されています。

また、気そのものはわからないにしても、気功により脳内の海馬や扁桃体周辺の脳血流が上昇したり、内分泌系では、アドレナリン・ノルアドレナリン・コルチゾールが有意に減少し、リラックス効果 が高まり、NK細胞が活性化したことが確かめられています。

このように、気功については未だスタートラインに着いたばかりですが、気功と臨死体験とは何か繋がるものがあるのかもしれません。
体外離脱についての体験例は「体外離脱」をご参照ください。